895-2023/12/26
膵臓癌が見付かって5年が過ぎました。よく頑張ったと自分で自分を褒めてあげたいと思います。
「病巣もリンパも全て取り切りました。でも、膵臓癌は再発しやすいし、転移もしやすい」そう言われて、安心した様な心配なような年月を重ね、ようやく5年という年月が過ぎました。
「私が一生?付き合います」とドクターに言われた通り転移し、そのための抗癌剤を服用し始め、今では副作用と共に生き、すっかり体力も落ちました。
ドクターは「副作用が辛かったら、服用を少し休みますか」と言ってくださいますが、それには肺癌が悪化するというリスクを伴うことになります。
「先生、辛いけど、癌で死にたくはない」そう言って断り、「それじゃあ、頑張りますか」ということで、気分や気持ちの浮き沈みを繰り返しているわけです。
こんなことになってしまって、「何の仕打ちだ」と恨んだことも、残念なことも、悔しさもいっぱい味わいました。
けど、その答えは当然、返ってこず、それなら「この辛さを日常にするか」と諦め、悩んだり落ち込んだりの毎日を繰り返しているわけです。
・・・これが、5年目の嘘、偽りのない気持ちです。
でも、 今、この世の流れに乗っかって、生きていられるわけで、それはそれは喜ばしいことでもあり、素晴らしいことだと思っています。
そんなわけでという訳でもありませんが、「終活」ならぬ「死に活」なるものを、現実に合わせ、せっせせっせと書き進めました。
断捨離を進め、動産、不動産の整理、お墓の処分、生活に必要な諸契約の今後の変更事項など、皆さんにも色々と考えられることだと思いますが、現実に「死」を意識した今、それらを成しつつあり、少しずつ「気持ちが軽くなった」という気分です。
残された者にとっては、色々と分からないことがあるはずです。ぜひ、今から「死に活」始めませんか?・・・年を取ってからでは苦労しますから。