癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

193.【眼科外来に、行って来ました】

 

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♡ 2000年7月20日午前4時36分の朝焼けの空です。

 

 今日は、眼科外来の日。

眼底、眼圧、異状なし。視力、前回より少々回復。

 抗がん剤のTS-1が点滴の薬に変わって半年、

涙目の症状は、さほど変わっていませんが、

今の薬の副作用に涙目は無いということで、

一旦、目薬の点滴はしなくてよいことになりました。

 

 今後は、糖尿病とも関連する眼底検査を含め、

症状観察となり、点眼の煩わしさからは解放されたものの、

涙目の完治が、怪しくなったことは、

何とも耐え難いところです。    

 

 まあ、それでも“よし”としておくべき事実です!

 

 安心の“フウ”と、深呼吸の“フウ”を合わせて吐き、

力尽きたように、ドカッと背もたれ椅子に身を任せる。

 フッとこの世の記憶が消え、少しして雑音が聞こえ、

目を開けてみるが、

一瞬、何がどうしたのかの判断が付きません。

 

 心して転寝(うたたね)をしたわけでもなく、

突然の浮世との結びつきの回路が、

ショートしていて、上手く繋がらないのです。

 しばらくして、「今」を思い出すのであります。

・・・あぁ! そういう事であったか、と。

 

 そんなこんなで、ボ~ッと気を緩めていたら、

突然、一昨日の朝焼けの画面が、割り込んで来ました。

 夕焼けには、時間的に時々お目にかかりますが、

朝焼けは、釣りに行くときの朝くらいです。

 

 いや、最近、見たことがある。・・・いつだ?

そうだ、入院中の朝にも見たことがある!

あの大好きな山が紫色に染まり、

まちの色が、少しずつ戻って行く感動は美しかった。

 

 そんな感動以来の再会かもしれない。

でも、今回は、もっと現実的な朝焼けのようだ!

こんなに早く起きる必要もないし、感動している余裕もない。

 眠いし、ダルイし、うっとおしい雨になる予兆だ。

 

 今年の梅雨は、いつもより長いし雨が多い。

日本中に災害を巻き起こしながら、未だに居座っている。

・・・何てことなんだ‼

 

 ♪ いま 私の願いごとが かなうならば

翼(つばさ)がほしい

この背中に 鳥のように 白い翼 つけてください

 

 そうです、山上路夫さん作詞、村井邦彦さん作曲の

翼をください」です。

 

 もしも、翼があったなら、

もう少し違った世界が、

もう少し楽しい世界が、見えるのかもしれませんね。