癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

859-2023/08/30

 

 最近は、『平安無事』というのか、『平穏無事』というのか、毎日が幸もなく不可もなく過ぎています。この上ない喜びというのか、毎日が空っぽというのか、何となく雲の上にいるような、雲の中でフワフ飛び転がっているような、何とも不安定な妙な気分です。

 

 何かを考えようとしても、『だるさ』が先に立ち、『お脳』に隙間が出来たような、透明で空っぽな渦巻きの中を、うすら寒い風に乗って、ただただフワフワ転がっているだけのような、そんな気分しかイメージが出来ません。

 

 それは、例えば『蝶が舞うような』とでも形容すれば、にぎやかで華やかなのでしょうが、泥沼をノッタリノッタリと這いつくばって歩く虫のような、そっちの感じに近く、どうも晴れ晴れとしないのです。

 

 まあ、これは抗癌剤という魔力の上を転がる自分なのでしょうが、これではあまりにも悔しいし、悲し過ぎます。抗癌剤さえ無ければ、もう少し楽しい世界を描けそうなものを、これが日常だなんて言われても、信じる気にはなりません。

 

 でも、これが『日常』なんです。この泥沼を超えてこそ、本来の『日常』が広がるのです。・・・そんな日々が見えそうになったり、隠れて消えそうになったり、それが本音なのかもしれません。

 

 それでも『日常』を愛するしかないのです‼・・・『日常』は、毎日の『現実』だからです。毎日の『現実』を、大切にして行くしかないのです。