癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

552【いつの間にか、そういうことに‼】

 

f:id:simojisannoomoi:20210910194501j:plain ♡ 水引草・・・子とものころは「赤まんま」と呼び、

“ままごと”に使っていました。

 

 ちょっと気温の上がった朝、気分よく散歩に出ました。

なだらかな登り坂をオイッチニ、オイッチニと歩いて行きました。

 だんだん息も上がり、気合を入れて歩を進めると、

向かい側から一人のご婦人が歩いて来られました。

 

 そのお姿は、いかにもお年を召したように、少しひざを曲げ、前かがみになって、

腕を腰の後ろに組み、一歩一歩確かめるように歩いて来られました。

 「大変そうだけど、頑張っておいでになるな~!」・・・なんて思っていると、

すれ違い際に「おはようございます!」・・・「おはようございます!」、

「あ~! おんなじだ‼」・・・(「ん! 何が?」)

「やっぱり手を後ろで組んでられる‼」・・・「あ~! 坂道がちょっときつくて」

・・・そんな会話を交わしてすれ違いました。

 

 2~3歩、歩いて気付きました。あれ~~~~ぇ?・・・れれれ???

「おんなじ???」・・・だれと?・・・私しかいない⁉

 自分では無意識のうちに、ご婦人と姿と同じような格好をしていたということです。

頭と体が一致していない。自分ではごくごく普通に歩いていると思っていたのですが、

体はそうではありませんでした。楽な形に、楽な姿勢に極自然にそうなっていたのです。

 

 少し前までは、「そんな恰好で歩いたら、危ないし第一疲れはしないか?」

そんなふうに思っていたのですが、実は、この格好が意外と楽なのです。

楽だから自然にそういう格好になる。・・・ああ! 私も“ついに”と認識した瞬間でした。

 

 ・・・まあ、それもいいではないですか‼ それも“自分”⁉ですから。