552【いつの間にか、そういうことに‼】
♡ 水引草・・・子とものころは「赤まんま」と呼び、
“ままごと”に使っていました。
ちょっと気温の上がった朝、気分よく散歩に出ました。
なだらかな登り坂をオイッチニ、オイッチニと歩いて行きました。
だんだん息も上がり、気合を入れて歩を進めると、
向かい側から一人のご婦人が歩いて来られました。
そのお姿は、いかにもお年を召したように、少しひざを曲げ、前かがみになって、
腕を腰の後ろに組み、一歩一歩確かめるように歩いて来られました。
「大変そうだけど、頑張っておいでになるな~!」・・・なんて思っていると、
すれ違い際に「おはようございます!」・・・「おはようございます!」、
「あ~! おんなじだ‼」・・・(「ん! 何が?」)
「やっぱり手を後ろで組んでられる‼」・・・「あ~! 坂道がちょっときつくて」
・・・そんな会話を交わしてすれ違いました。
2~3歩、歩いて気付きました。あれ~~~~ぇ?・・・れれれ???
「おんなじ???」・・・だれと?・・・私しかいない⁉
自分では無意識のうちに、ご婦人と姿と同じような格好をしていたということです。
頭と体が一致していない。自分ではごくごく普通に歩いていると思っていたのですが、
体はそうではありませんでした。楽な形に、楽な姿勢に極自然にそうなっていたのです。
少し前までは、「そんな恰好で歩いたら、危ないし第一疲れはしないか?」
そんなふうに思っていたのですが、実は、この格好が意外と楽なのです。
楽だから自然にそういう格好になる。・・・ああ! 私も“ついに”と認識した瞬間でした。
・・・まあ、それもいいではないですか‼ それも“自分”⁉ですから。