295.【望むものは、そう多くない‼】
♡ ただ今座禅中‼ 望むのは、『普通』、
・・・そして、『平常心』。
奥多摩を散策する番組、
あるいは、田舎の山間部を散策する番組。
大抵のリポーターや旅行客は、「ワ~スゴイ‼」と驚嘆する。
この言葉、どこまでが本音か? どこまでがお世辞か?
・・・そのほどは知れない!
ある北国の人が語った。
雪景色を見た人が、
「わ~綺麗、素晴らしい所ですね!」と言った。
地元の人は、
「そうか、じゃあ来て住んでみなさい」と言った。
すると、褒めた人は、その後、何も言わなくなった。
・・・極寒の厳しさを知ったからだ。
何も言えなかったのだ?
田舎生まれで、田舎育ちの私は、
周りに緑があるなんて、思ったことはありません。
実際はあるのですが、
正確に言うなら、気にしたことが無いのです。
空気がきれいとか、水が美味しいとか、
思ったことはありません。
・・・それが、日常だからです‼
東京都の水道水は、とっても美味しい。
元都知事が言った。「この水を冷蔵庫で冷やしたら、
ペットボトルの名水と区別がつかない。」
美味いか不味いかは、口に合うか合わないかです。
・・・だから、人それぞれに違います。
ですが、大方は多数派に、軍配が上がるようです。
子どものころ、東京都渋谷区に住んでいた亡き大叔父が、
時々遊びに来た時、言った言葉があります。
「あ~美味い。この水は口に含んだだけで、すぐ分かる」と。
・・・慣れてしまっていた私は、
そんなに気にすることは、ありませんでした。
ですが、今では自宅の水を口にするたびに、
その大叔父の言葉を思い出します。
ペットボトルの水が、美味しいのかどうかは、
今でも分かりません。
・・・これも、慣れなんでしょう!
慣れは、色々な物や事を当たり前のことにします。
慣れは、それ以上のものを産みませんが、
当たり前のことであり、普通のことであります。
・・・今の私には、普通のことが必要です。
それ以上のことまでは望みません‼