226.【遠くの、・・・走馬灯協奏曲】
♡ さてさて、メインの楽器は如何に‼
なんか、何かね、
たった一日で、あのベタベタな夏が、戻って来ました。
暑くとも、アクティブな夏は、遠い昔の戯言。
今は、とっても不謹慎な魔の世界!
そんな思い出は、決して思い出したくない生きる欠片。
そんな断片も、嫌われもののひとコマも、
今が無くては明日はない。
好きでも嫌いでも、通り抜けねばならない現実のこの世。
なんか、何かね、
たった一日で、またやる気の遠のいた屍の様。
もう、愚痴も出ない、考えたくもない。。。
あっ! ・・・これ、愚痴だ??? 立派な愚痴だ???
愚痴が出ている間は、まだ戦える。。。
そうだ、そうだ、・・・何だ???
休憩しよう!・・・疲れたから! ふぅ!
さっきから、かゆい!・・・イラつく痒さだ!
背中の真ん中が、ど真ん中が、痒い!
右手を伸ばす。もっと奥だ!・・・届かない。
左手!・・・回して探す。もっと先だ。
ん! 右手と左手の届く範囲が違う。
イヤ~~~‼ そのど真ん中だ。その先だ!
ふぅ! 疲れた。これだけで疲れた。
でも、これだけじゃぁ、疲れただけじゃぁ痒みは止まらない。
あった! 確かにあったはずだ!
何だ!・・・何だ?・・・“孫の手”。
そうだ、孫の手だ。・・・探せ⁈ 探せ⁈。
地袋の観音開きの右側の?・・・ない!
じゃぁ!
左側?・・・ない!・・・棚の上?・・・ない!
ん~~~! その横の地袋の引き戸の?
ない! ここにも、
・・・こっちにも、・・・ここにも!・・・ない!
いや、最近見たような、
・・・そうだ、愛孫が持ち出した孫の手。
愛孫が、チャンバラごっこで振り回していた。
使い方と名前を教えたことだある。窓の手。
あっ!・・・あった。
・・・こんなところにあった! 孫の手。
左右の地袋の間の、
TVラックの後ろに隠れていた。孫の手。
ふぅ!・・・疲れた。・・・でもよかった。
アレ~! 痒みも薄れていた。もう痒くはなくなっていた。
こんな経験ありませんか?
・・・こんな、ドミノが途中で倒れていくのを、
見送っているような・・・感。
でも、いいじゃぁありませんか!
・・・孫の手は見付かったのですから!