癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

37.【け ん た い か ん という亡霊】

 

f:id:simojisannoomoi:20200215210157j:plain f:id:simojisannoomoi:20200215210250j:plain ♡ 亡霊に足はあるか? 否か?

 

 怠さ(だるさ)・倦怠感(けんたいかん)とは、

国立がん研究センターによると、

『癌や、癌の治療の副作用や、癌に伴う症状

(痛み、貧血、不安、不眠)などによって起こる、

「いつもの生活が送りづらい」と感じる、

疲れた感覚のこと』だそうです。

 

 そして、症状を和らげる方法として、

自分や周りの人が出来る工夫としては、

 ♡ 自分の症状のパターンを把握し、

  自分のペースで生活する。

 ♡ 休息を取り、楽だと思える姿勢で、

  少しずつこまめに休む。

 ♡ 体調が許す範囲で、ウォーキング、

  手足のストレッチやマッサージなどを行う。

 ♡ 深呼吸や音楽などで、リラクセーションや

  気分転換をする。

 ・・・ということだそうです。

 

 気圧の変化に因って起こる「気象病」。

内耳が気圧の変化に敏感だと、

気圧が少し変化しただけでも、情報が過剰に脳に伝わり、

交感神経や副交感神経が、過剰に活性化してしまい、

めまい、頭痛、吐き気、首や肩の凝り、倦怠感、

低血圧や血圧の変化、関節痛、手足のしびれ、冷え症など、

色々と体調不良を起こすようです。

 

 でも、実際に感じる「倦怠感」というものは、

もっと、もっと、質量が大きく、

重苦しく伸(の)し掛かってきます。

 人間は1平方メートルで換算すると、

10トンもの重さの気圧を、受けていると言われますが、

その10倍も、100倍もの重い力で、

常に、押しつぶされているかのごとき感覚で、

とてもではありませんが、

一歩たりとも踏み出すことは、叶わないという

感じであります。

 

 身体に力が入らない、

動くのが億劫(おっくう)であるという「気怠さ」であり、

その症状がずっと続く、息苦しい怠さが、

「倦怠感」であります。

 ひどく重苦しく、鬱陶しい(うっとおしい)のが、

「倦怠感」であります。

 

 この「倦怠感」という亡霊との戦いは、

膨大なエネルギーを費やしたとしても、

糠に釘、豆腐に鎹、石に灸であって、

何もかも、微塵(みじん)も動きません。

 

 そんなことをしても、気力も、活力も、精力も、

全てを吸い取られてしまって、

こちらが、枯渇(こかつ)して、干からびるだけであり、

それを「無駄」と言います。

 

 ・・・今は、「無駄」を使いたくない。

 

 亡霊に足があるとすれば、逃げて行くだろうし、

無ければ、取っ捕まえて、引っ付けて、追い出すだけだ‼

 

 ・・・今は、倦怠感という「亡霊」もいらない。