癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

807-2023/03/25

 

 日ごろの過ごし方として、「誰かの役に立つことが、何かの役に立つことが、それが生き甲斐だ」そんな思いが先走り、そうでないような自分に焦り、「何かしなくては」というような気持ちに、絶えず追いかけられていました。

 

 そうは言っても何も出来ない。そんな意味のない日常を繰り返していましたが、ここで気が付いたのです。そんなことに、いら立っていたって仕方がない。「先ずは自分の事に精進しなくては」、今、必要なことはそれなんだ、と!

 

 確かに、自分のことが満足に出来なくては、人のことなんか何ともしようがありません。「自分が楽しくなければ、人も楽しいとは思はない」というあれです。

 

 「♪はるなのに~」だからでしょうか? ・・・とにかくダルイのです! とにかく眠いのです! こんなにダルクて眠いのは、今までに経験したことがありませんでした。今後、経験することはあるかも知れませんが、全くの未知の世界です。

 

 そんな状態が1週間続きました。立ち上がって歩くこともままならず、ただただボ~ット椅子に座っていると、いつの間にかまどろんでいるのです。目を覚まさなくてはと思っても、いつの間にか時間が過ぎているのです。

 

 桜の花も咲いたと聞きますが、今年は観ずに終わってしまうのかな~⁉ ・・・何とも寂しい春で終わってしまうのかな~⁉ そんな取り残されたような、見捨てられたような気持に打ちひしがれていました。

 

 そんなこんなで、萎えていましたところ、愛孫が食事に誘ってくれました。今日は雨も降っていて、気持ちも落ち込んでいました。そんな意気消沈していた気持を察してくれたのか、卒業のお祝いにと声をかけてくれました。

 

 何と帰りの道では、愛娘が川沿いに咲く桜並木を走ってくれました。雨に濡れた桜は美しく満開でした。これで元気も出ましたし、絶景も愛でることが出来ました。

 

 ・・・何とも思いがけない嬉しいことが起こりました。あ・り・が・と・う‼