794-2023/02/21
有名な和食料理人の方がお話になりました。1年に一度のお節料理を作り、お正月に家族で召し上がっての話。「料理の事は考えず、三が日はゆっくり休みたい。」・・・お疲れ様です!
「健康でいないと、美味しい料理は作れないし、美味しいお酒も飲めない。だから健康に気を遣う。」・・・その通りです!
でも、ここで和歌で言う“本歌取り”‼
お話の内容はその通りです。ですが、揚げ足を取るつもりは毛頭ありませんが、そうとも限らないのではないでしょうか⁉
お酒は飲み飽きたので、もう飲みたいとは思いませんが、料理は健康でなくとも、想いを込めたものが作れるのではないか。想いがこもっていれは、それだけで美味しくいただける。・・・料理ってそういうものではないでしょうか?
本歌取りで意味を違えてはいけないと思いますが、受け入られないものは受け入られない。・・・そうであってもいいではありませんか。
頑張ってくださるのは良いことですけど、必要以上の頑張りや、何でもかんでも味の足し算をしてしまうのは、いかがなものなのでしょうか?
食べ物の味なんて、信頼できる人が心を込めて作ってくださった料理が、一番おいしいと思うからです。
例えば、天然物と養殖物の寿司ネタを食しても、高価なワインと安価なワインを飲みくらべても、その違いを当てられる人は、どのくらいおられるのでしょうか。
もしも当たったとしても、それが確立二分の一の当てずっぽうだったりして。自信をもって当てられる人は、それ程いらっしゃらないと思うのです。
それでいいではありませんか! それで十分ではありませんか?
ストラディバリウスの音色・・・分かりますか? スタインウェイの音色・・・分かりますか? 演奏する人による違い・・・分かりますか?
それぞれ聴いた時の心地良い音色。・・・それが価値あるものだと思うのです。