癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

661【鶯の声が、聞こえて来るような⁉】

 

f:id:simojisannoomoi:20220212194854j:plain ♡ いよいよです。春です。始まりです。

 

 どうかなと思いながらも、足はいつもの散歩コースへと、・・・

どうかなと思いながら眺めた先には、咲いていましたよ、一輪、ニ輪、三輪・・・

 淡い紅梅色の蕾の中に、ところどころに白い花びらを見付けました。

 

 福寿草と言え、梅の花と言え、どうして春を知り、どうして開花の時期を知るのだろう。

枝を傷めたら、きっと痛がるに違いない。蕾をつまんだら、きっと悲しがるに違いない。

 そんなことを考えてしまうと、ただただ、ぼ~っと眺めているほかなくなる。

 

 眺めれば眺めるほど、あちらでぽつり、こちらでぽつりと、

次第に開花が進むような気がして、時のたつのをふつふつと感じさせてくれる。

 こんな景色を何回観たのだろうか、そしてまた、今年の花も時を刻むことになる。

 

 そんな梅の花に酔い痴れ、夕食後にうっつらうっつらしていた時、

「お風呂場の灯油を入れてくれた」・・・突然、我に返った!

 あいや~~~。そういえば、頼まれていた。

日中、何回も、何回も思い出し、・・・その度にいちいち、すっかり忘れてしまった。

 

 明日は忘れずに必ず入れなくては。

・・・そう思ったが、そう思ったのは昨日の事、明日は忘れずに入れられるだろうか?

 梅の花の心豊かさにかまけて、忘れてしまったことを忘れてしまいたい。

明日はきっと・・・・・

 

 ・・・これぞ、夢と現実の物語‼