565【半人前でも、それは100%】
♡ 消火栓は、地上型と地下型があります。
この写真、何だか分かりますか?
文字を見れば分かると思いますが、その通り地下型の「消火栓」です。
・・・では、中を見たことはありますか?
中を見る機会はなかなか無いと思いますが、覗いてみると蓋の付いた給水口があります。
これ消防士さんが使うものと思っていませんか?
基本的には水圧が高いので危険ですから、消防士さんに任せるべきですが、
訓練をしておいて気を付けて使えば、初期消火に非常に役に立ちます。
ですから、誰でも開けて使っていいんです。そういう意味ではAEDと同じです。
ただし、両者とも訓練の時や、緊急時の時に限りますけどね!
むやみやたらに開けるものではありません。
ですから、なじみが無いのかもしれませんが、・・・
このマンホールの近くには、「ホース格納箱」があり、
扉を開けると、中にはホースと筒先、それに消火栓の蓋を開ける器具が入っています。
使い方は、ホースを持ち出し、ホースの先に筒先を付け、火元に向けて待ち、
ホースのもう一方を消火栓の取水口に差し込み、マンホールを開ける金具を使って、
放水栓を回して開けると水が放出されます。
この時、気をつけることが2つあります、
1つは、ホースを筒先と消火栓に接続する時、電気のコードをつなぐときのように、
差込口と受け口がありますので、慌てずよく見で確実につなぎ、
出来れば1〜2度引っ張って、確実に繋がったことを確認すると安全です。
もう1つは、水を一気に出すと、水道のホースの先が暴れまわるように、
筒先に異常な圧力が掛かり、振り回されることがありますので、
水は必ず少しずつ徐々に出すようにすることと、
出来れば筒先を持つ人の後ろでホースを支える人がいると安全です。
つまり、複数人で扱うことが求められます。
理屈は分かっていても、いざというとき実際に出来るかどうかは別の話。
そのためには訓練が大切で、そのチャンスは防災訓練があります。
機会があったら、ぜひ実際に放水してみてください。
しかしながら、私にはとてもとても自身がありません。
マンホールの蓋を開けるのも、取水口を回して開けることも、
私の力では動かすことは敵わないと思います。
これでは半人前と言わざるを得ません!
半人前は半人前でいいのですが、それでは半分しか役に立ちません。
で、誰かの手助けを受けることになります。
それもよろしいのですが、・・・半分悲しくなります。
でも思うのです。人の手を借りることに何をはばかることがあるのでしょうか?
堂々とお力を借りることにしたいと思います。
・・・この半分が、今、私に出来る100%なのですから。