癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

325.【いつまでも、基本中の基本‼】

 

 f:id:simojisannoomoi:20201202191957j:plain ♡ あっ!・・・それ、錯覚です‼・・・マウスが内側です。

 

 昨日、あせった話をしましたが、

もう一つ、思い出した話があります。

 やはり、同じ影響の延長での話しですが、

年度末にもう一つのイベントが、計画されていました。

 

 夏のイベントの準備と、終わった後の清算のため、

そして、通常業務の遅れの取り戻しに気を奪われ、

年度末のイベントの準備までに気が回らず、

大分遅れて手を付けました。

 

 それはある作品展で、

トップクラスの方々の作品の展覧会でした。

 協会の会長先生にお目にかかり、

この企画の最良の、プロデューサーの先生を紹介され、

その方のお宅におじゃましました。

 

 そこで、先ず叱られました。

理由は、いかにも日にちが、無さ過ぎ、

こんな日程では、

依頼するのに、「他の先生方に失礼だ」ということでした。

 こちらの事情を、説明しかけたのですが、

それは何の説明にも、ならないことに気付きました。

私が一方的に甘かったのです。

 

 先生方は、「素晴らしい作品を、お持ちのはずだから、

それらの作品を、展示していただけばよい」と、

考えていたのです。

 しかし、それは間違いで、展覧会ということであれば、

その企画の目的や、その時期に合わせた内容の作品を、

何ヵ月も掛けて練り、その展覧会のための作品を、

仕上げるのだということでした。

 

 言われてみれば、

というより、考えて見れは、そのとおりで、

如何に浅はかだったか、失礼であったか、

コンコンと諭され、思い知らされました。

 

 それと、もう一つ問題がありました。

それは図録の作成です。

 図録は、作品の写真や解説などを掲載し、

紹介するものです。

当然、作品が決まらなければ、手が付けられません。

 もう冷や汗で目まいがし、

ぶっ倒れそうな、心細い恐怖に震えました。

 それでも、その先生から他の先生方に、

無理を言ってくださり、何とか作品がそろいました。

 

 次は、写真撮影です。

素人写真では失礼だし、そんなに上手くは出来ません。

 またまた、その先生に紹介していただき、

写真屋さんが決まり、

おそろおそろ、お店におじゃましました。

その時はもう年末でした。

そう、師も走り去った、年越しぎりぎりの日でした。

 写真屋さんは、とっても快く引き受けていただきました。

「で、いつまで?」そう聞かれ、展覧会の日程を話すと、

呆れた顔をして睨(にら)まれました。

 

 もう何を言われても、困られても、

お願いするしかありません。

 年末年始に撮影を頼み込み、

1月4日の朝、写真をいただきに行き、

その足で、先生に原稿としてまとめていただき、

何とか印刷にこぎつけました。

 その年は、私には年末も年始も、ありませんでした。

夢の中で、出来上がらずに、困っている夢を見ました。

 

 それでも先生のお陰で、何とか展覧会も開催でき、

終わった時には、先生から額に入った作品を、

1点いただきました。

 実は、その先生の先品が、前から大好きで、

とっても嬉しく、今でも大切にしています。

 こんないい加減で、図々しい男に、

よくも大切な作品を、くださったかと思うと、

もう嬉しくて、涙が止まりませんでした。

 

 結果オーライになったものの、

計画は余裕をもって、実行していかないと、

“とんでもないことになる”という話でした。

 

 ・・・事は、.自分の都合ではなく、

相手の都合を考えないといけません。

そういうことです。