325.【いつまでも、基本中の基本‼】
♡ あっ!・・・それ、錯覚です‼・・・マウスが内側です。
昨日、あせった話をしましたが、
もう一つ、思い出した話があります。
やはり、同じ影響の延長での話しですが、
年度末にもう一つのイベントが、計画されていました。
夏のイベントの準備と、終わった後の清算のため、
そして、通常業務の遅れの取り戻しに気を奪われ、
年度末のイベントの準備までに気が回らず、
大分遅れて手を付けました。
それはある作品展で、
トップクラスの方々の作品の展覧会でした。
協会の会長先生にお目にかかり、
この企画の最良の、プロデューサーの先生を紹介され、
その方のお宅におじゃましました。
そこで、先ず叱られました。
理由は、いかにも日にちが、無さ過ぎ、
こんな日程では、
依頼するのに、「他の先生方に失礼だ」ということでした。
こちらの事情を、説明しかけたのですが、
それは何の説明にも、ならないことに気付きました。
私が一方的に甘かったのです。
先生方は、「素晴らしい作品を、お持ちのはずだから、
それらの作品を、展示していただけばよい」と、
考えていたのです。
しかし、それは間違いで、展覧会ということであれば、
その企画の目的や、その時期に合わせた内容の作品を、
何ヵ月も掛けて練り、その展覧会のための作品を、
仕上げるのだということでした。
言われてみれば、
というより、考えて見れは、そのとおりで、
如何に浅はかだったか、失礼であったか、
コンコンと諭され、思い知らされました。
それと、もう一つ問題がありました。
それは図録の作成です。
図録は、作品の写真や解説などを掲載し、
紹介するものです。
当然、作品が決まらなければ、手が付けられません。
もう冷や汗で目まいがし、
ぶっ倒れそうな、心細い恐怖に震えました。
それでも、その先生から他の先生方に、
無理を言ってくださり、何とか作品がそろいました。
次は、写真撮影です。
素人写真では失礼だし、そんなに上手くは出来ません。
またまた、その先生に紹介していただき、
写真屋さんが決まり、
おそろおそろ、お店におじゃましました。
その時はもう年末でした。
そう、師も走り去った、年越しぎりぎりの日でした。
写真屋さんは、とっても快く引き受けていただきました。
「で、いつまで?」そう聞かれ、展覧会の日程を話すと、
呆れた顔をして睨(にら)まれました。
もう何を言われても、困られても、
お願いするしかありません。
年末年始に撮影を頼み込み、
1月4日の朝、写真をいただきに行き、
その足で、先生に原稿としてまとめていただき、
何とか印刷にこぎつけました。
その年は、私には年末も年始も、ありませんでした。
夢の中で、出来上がらずに、困っている夢を見ました。
それでも先生のお陰で、何とか展覧会も開催でき、
終わった時には、先生から額に入った作品を、
1点いただきました。
実は、その先生の先品が、前から大好きで、
とっても嬉しく、今でも大切にしています。
こんないい加減で、図々しい男に、
よくも大切な作品を、くださったかと思うと、
もう嬉しくて、涙が止まりませんでした。
結果オーライになったものの、
計画は余裕をもって、実行していかないと、
“とんでもないことになる”という話でした。
・・・事は、.自分の都合ではなく、
相手の都合を考えないといけません。
そういうことです。