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306.【そろそろ、どうですか? 散歩‼】
♡ 「そろそろ」とは、“ぼつぼつ”ですか?
・・・それとも、“ゆっくりと”ですか?
そろそろ散歩に出掛けたい。いや、出かけないと・・・
でも、イマイチ自信がない。
簡単に散歩と言いますが、あれって、結構、体力も使うし、
足腰しっかりしていないと、出来ない芸当なんですね。
「芸当」なんて、大げさだとお思いでしょうが、
芸当とは、普通では出来そうにない行為を言うそうで、
正に、「普通には出来ない」ことだと思います。
右足を前に出して、次に左足を前に出す。
こんな単純な事の繰り返しが、歩くことであって、
これを連続して、5千歩、7千歩と続いて、
やっと散歩となります。
歩くと言っても、
道は目には見えねども、中央を中心に両側に傾斜しています。
上り坂もあれば、当然、下り坂もある。
ほんの少しの傾斜だって、股関節でバランスを取るには、
コンピューター以上の、緻密な調整が必要です。
上りや下りの坂道を、悠然と歩くには、
太ももやふくらはぎの筋肉が、
うっとりする程でなくて良いのですが、
それでも美味しそうに見える程に、発達していないと、
踏ん張りも、ブレーキも効かない。
とっても高尚で、質の高い筋肉が必要であります。
普通は、そんなことは気にしない。
気にしなくても、ちょうど良い具合に作動する。
だけど、これらの具合が、一旦、良うなくなると、
お頭の中で、一つ一つ緻密に考え、
緻密に指令を出し、緻密に伝えなければ、
たちまちの内に、五体のバランスが崩れ、
すってんころりんと、天と地がひっくり返る。
気が付いた時には、
下手をすると、あちこち血だらけの状態となってしまう。
だから怖いんです。
まだまだ自信が無いというのか、
腹に力が入らないというのか、
道の真ん中に座り込む自分が、見えてしまうのです。
そんな弱い自分が、見えてしまう限り、
危なくて遠出、
いや、近場だって、出かけられるものではありません。
・・・もう少し、もう少し、
ゆっくりと踏ん張りたいと思います‼