癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

306.【そろそろ、どうですか? 散歩‼】

 

f:id:simojisannoomoi:20201112192828j:plain ♡ 「そろそろ」とは、“ぼつぼつ”ですか?

 ・・・それとも、“ゆっくりと”ですか?

 

 そろそろ散歩に出掛けたい。いや、出かけないと・・・

でも、イマイチ自信がない。

 簡単に散歩と言いますが、あれって、結構、体力も使うし、

足腰しっかりしていないと、出来ない芸当なんですね。

 

 「芸当」なんて、大げさだとお思いでしょうが、

芸当とは、普通では出来そうにない行為を言うそうで、

正に、「普通には出来ない」ことだと思います。

 

 右足を前に出して、次に左足を前に出す。

こんな単純な事の繰り返しが、歩くことであって、

これを連続して、5千歩、7千歩と続いて、

やっと散歩となります。

 

 歩くと言っても、

道は目には見えねども、中央を中心に両側に傾斜しています。

 上り坂もあれば、当然、下り坂もある。

ほんの少しの傾斜だって、股関節でバランスを取るには、

コンピューター以上の、緻密な調整が必要です。

 

 上りや下りの坂道を、悠然と歩くには、

太ももやふくらはぎの筋肉が、

うっとりする程でなくて良いのですが、

それでも美味しそうに見える程に、発達していないと、

踏ん張りも、ブレーキも効かない。

 とっても高尚で、質の高い筋肉が必要であります。

 

 普通は、そんなことは気にしない。

気にしなくても、ちょうど良い具合に作動する。

 だけど、これらの具合が、一旦、良うなくなると、

お頭の中で、一つ一つ緻密に考え、

緻密に指令を出し、緻密に伝えなければ、

たちまちの内に、五体のバランスが崩れ、

すってんころりんと、天と地がひっくり返る。

 気が付いた時には、

下手をすると、あちこち血だらけの状態となってしまう。

 

 だから怖いんです。

まだまだ自信が無いというのか、

腹に力が入らないというのか、

道の真ん中に座り込む自分が、見えてしまうのです。

 そんな弱い自分が、見えてしまう限り、

危なくて遠出、

いや、近場だって、出かけられるものではありません。

 

 ・・・もう少し、もう少し、

ゆっくりと踏ん張りたいと思います‼