癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

70.【目覚め。・・・その時】

 

f:id:simojisannoomoi:20200320202007j:plain f:id:simojisannoomoi:20200320202053j:plain ♡ 山懐(やまふところ)にあの眩しい朝焼けは無い!

 

 朝方、トイレに行きたく目が覚めて、

フラフラとトイレを済ませ、

ベッドにもぐりこむ前に、

明るくなりかけた窓のカーテンを開けてみた。

 薄っすらと色づき始めた景色は、

もうすっかりと輪郭を確認できる。

 

 目に入る窓越しの景色を一望し、

そのまま視線を向かいの山に向けた時、

そこにあったのは、

押し上げてあげたくなるような細い下弦の月だ。

 今日は、旧暦2月26日、

更に細くなり新月に向かう4日前。

 

 もうかれこれ40年以上も前のことだが、

ご近所に転入された方が、

十五夜の日には、丸い大きな月が見たい」と、

おっしゃった。

「丸い」は理解できる。

それでは、「大きい」というのは何のことか?

 

 山のふもとから見上げる月は、

もう既に形は整えられ、固まってから首を出す。

 水平線や地平線から出る月は、

大きなエネルギーを持って、膨張して大きく見える。

 この「エネルギッシュな月が見たい」

ということのようであった。

 

 これを「拡大補正という記憶イメージとの

辻褄合わせ」と、言ってしまうと、

元も子もないが、こういうスケールが大きい、

しかも夢がある想いに感服する。

 住み慣れた「井の中の蛙」には到底思いつかない

「目からうろこ」を聞いたという、

「冷や汗」を思い出した。

 

 今日は何をする日かな~? 

 風が強そうだな~? 西風かぁ?

ということは、花粉を運んでくる。

 今日の飛散予報は、「やや多い」か。

飛散情報は、関東では昨年より減少、

飛散開始は例年並みかやや遅いと出ている。

 

 とりあえず、外は駄目かな~。

でも家の中に居っぱなしでもな~。

頃を見て、少し動くか・・・

 こんな時間に目が覚めて、

眠り付かなくなってしまうと、

例のあれが目を覚ます。

 まだ2日目の朝だというのに、

首の周辺の不随意運動がピクピク動き出す。

 

 しばしの微睡の後、再び目を覚まし、

布団の中で伸びをし、頭をボソボソと撫で、

涙で張り付いた瞼をこじ開けて、

目覚まし時計に目を向け、「そろそろか!」と、

布団を剥ぎ、むっくりと起き上がり、

脳を覚醒させ、ベッドから立ち上がる。

 

 ん! ピクピクは、とりあえず治まっている。

 

 さてと、今日は何をする日かな~~~!