癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

58.【こんな日もある、、、さ。】

 

f:id:simojisannoomoi:20200308133938j:plain ♡ 気分一新! 美味しいお薬を、いただきましょう‼

 

 朝、目が覚めて、目覚まし時計を確認し、

もう少し眠ろうと、布団の中に潜り込む。

 再び目を覚まし、オットこんな時間と、

片手だけをソロソロ伸ばし、TVのスイッチを押す。

 そのままカタツムリのように、顔をチョコンと出して、

朝ドラを観る。

 

 こうなると、朝のルーチンが少しずつずれて来る。

モソモソと起き上り、フーフー言いながら着替え、

チョチョット顔を濡らし、目を洗い、うがいをして、

テーブルに半ば倒れ込むかのように座り込み、

フーとため息をついて、朝食をいただく。

 

 時間がどんどん過ぎていく、・・・

というより、自分の行動が、いちいち遅いのだが、

それに気づくのにも時間がかかる。

 オット! 歯磨き、歯磨き。

 

 ややもして、フッと顔をもたげて、

見やった時計は、もう11時を過ぎている。

アレマ! と思いながら、

目を落とし、テーブルに目を向けると、

そこには、朝の分の飲み薬が残っている。

 

 飲み終わったプラの空かと思ったが、そうではない。

中身がちゃんと入っている。

 これは失敗、と手を伸ばそうとしたが、

もうこんな時間。昼の服用時間と重なってしまう、

時間的に飲まない方がいいのか。

 

 だが、幸いに昼の薬は整腸剤だけだ。

夕食の時間にはまだ時間がある。で、飲むことにした。

 飲み終わって、プラを捨てようとしたら、

さのごとく、まだ1錠残っていた・・・

こんな、非常~~~に、散漫な一日の始まりだ、

いや、もう、半日の始まりと言うべきか!

 

 加えて、首の周辺の不随意運動も起きており、

自分の意志とは関係なく、プルッ! プルッ!っと動く始末。

 この症状は、ちょっと不気味な感がある。

何せ、自分の体が、自分の意志とは関係なく動くわけで、

体の中に、まるで、デビルが住み着いてしまったような、

そいつが、私の体をゆすぶって、

キャッキャと、悪さをしているような気にさせられる。

 

 悪魔のなかには、

環境が変われば、「良い」存在になるものもいるらしいが、

大抵の奴らは悪さを、面白がっているに違いない。

人が嫌がるのを、人が困るのを、人が怖がるのを、

涼しい顔をしてやり過ごす。そんな不埒な奴らだ。

 

 そうこうして居る内に、昼食の時間になった。

早い。そう思うが、時計は昼を告げている。

 今日は炊き込みご飯と、鶏肉の照り焼き、

それに、笹かまぼこの刺身。

サラダは、トマトとブロッコリーとレタス。

デザートはイチゴだ。

 

 今日の膳は、何となく味が濃い。

いつもの味だと言われるが、今日は濃く感じる。

 辛い訳では無い。甘い訳でも無い。

ただ、そう感じてしまうだけだ。

美味しいことは美味しいのだが、やはり味が濃い。

 

 まあ、こんなサイクルも、あと1~2日過ぎれば、

自然と消え去って、また普通の感覚に戻るのですがね。

皆んな「気」のイタズラに過ぎない。

 

 今日で、3日目だ。・・・