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16.【点滴しに、行って来ま~す。・・・】
~ 少しレポが長くなりますが、3日間をまとめて。~
♢1月15日(水)♢
抗がん剤点滴の第一目の日。
燃焼させて吐き出して来ます。・・・
そんな強気で、出掛けてみたものの・・・
どうも相手がデカ過ぎて、チョットやソットでは、
クタバリそうにもありません。
愛娘が「お守り」を授かって来てくれました。
手術の時も何体かのお授かりものをいただきましたが、
とっても心強く思いました。
「苦しい時の神頼み」という身勝手ではなく、
「心の支え」であります。
人は苦しいとき、
いや、なん時も誰かに頼らねば生きて行けません。
とっても弱気に思えますが、
それは「本音」であることに間違いはありません。
◎14時30分
血液検査の結果を待って、主治医の診察後、
入院のため部屋へ移動。
ペット検査の結果は、
やはり、血管の回りに検査薬「FDG」の集中が、
視られるものの、
他には特に症状の所見は視られず、
腫瘍マーカーも前回の数値と横並び程度とのことでした。
今回の点滴による抗がん剤の投与も、
場合によっては半年程度で、
一時、止められる可能性も無きにしもあらず、
ということであり、
ほんの少しの光明が視えました。
ただし、その見極めは、症状に進行が見られないときや、
体力が持たないので、
一時的に止めざるを得ない場合ということで、
一途の心配が残るという、
悲しい結果も含まれることになります。
◎15時
小腹が空いたので、おやつを食べようとしたら、
愛娘に「入院したら、病院で出されるもの以外は、
飲食禁止だ」と叱られましたが、
明日から、また食欲が減退してしまうだろうし、
食べられるときに食べておかねば、
心残りになるだろうとの思いから、
「まだ入院していないことにして、
どうしても食べたい」と懇願しましたら、
ナースステイションで確認してくれました。
何せ、このように食べたいという欲求は、
投薬後、初めてのことですから。・・・
ですが、しばらくしても回答がありません。
事は大ごとのようです。
一体、誰に確認しているのでしょうか?
食べて良いとしても、
そう言える人は限られているのでしょうか?
しばらくして、担当の看護師さんが、
看護に必要な状況確認に来てくださったので、
聞いてみたら、今日のスケジュールを確認して、
「大丈夫ですよ!」とOKがでました。
そこで、菓子パンとヨーグルトを食したところ、
とっても美味しく食べることができ、
食欲も味覚も戻って来てくれたような気がします。
◎15時30分
看護師の現状チェック、
薬剤師から点滴の仕方&副作用の説明を受ける。
骨髄抑制、感染症、手足のしびれ、関節や筋肉の痛み、
吐き気・嘔吐、食欲不振、下痢、脱毛、
間質性肺炎、黄斑黄斑浮腫など色々あるようです。
(詳しくは、「アブラキシン+ゲムシタビン併用療法の副作用に関する
HP」をご覧ください。)
◎18時00分
夕食。完食!
◎19時
主治医が容態確認に来てくださる。
◎20時
就寝準備
◎21時
就寝、いつもより少し早いが明日のために寝ることにする。
・・・少し疲れた。
ゴーンに続き、また逃げた奴がいる。・・・
横綱の二人だ。
白鵬は、先場所、サポーターを巻いた腕で、
エルボーをかまし、鼻血を出させた遠藤に、
初場所2日目に「背中から叩き落された時に
腰を打った」のが、休場の理由ということのようだが、
2連敗した昨日の取り組みを見直しても、
14回目の休場と聞けば、合点がいかない
「きな臭い」理由であり、驚くばかりである。
また、鶴竜も3敗目を記し、
「全然相撲が取れていない」と言いながら、
3場所連続15回目の休場となった。
一方、貴景勝は、勝ち力士のインタビューに、
「相撲は完全に負けていた」と言い、
勝因は、
「やる気です! 気持ちです! 気合いです!」と答えた。
「やる気」や「気気合い」だけでは、癌は退治出来ないが、
逃げてしまわす、点滴の抗がん剤を、
明日から受け入れることにしようと思います。
フウッ‼ ・・・おやすみなさい。
幸いにしてイビキは、今回は一人だけ、
それも小さい響きなので眠れそうです。
♢1月16日(木)♢
眠れない。・・・
カサッ! コトッ! ズッ!
・・・頭は眠っていると思っていても、
ほんの微かな音にも身体がビクッと反応する。
トイレに行く回数も多かった。
◎6時01分
おはようございます‼
各部屋の電気が一斉に灯り、起床の時間だ。
体温、 血圧、血中酸素濃度の測定、・・・・朝食を待つ。
何やら人々が集う声あり。日の出を見に集まる人々だ。
病院で観ても日の出は格別だ!
皆んな口々に感嘆の雄叫びを叫び合う‼
こんな日の出を何回拝めるだろうか?
・・・それは自分次第だ。
◎7時25分
朝食が届く。
・・・ご飯200gの内2口分程残し、副食は完食する。
◎7時35分
点滴の準備、針刺し。点滴時間は2時間程度とのこと。
◎10時50分
いよいよ点滴の始まりだ。
どのような副作用が出るのか、全く見当がつかない。
まず、グラニセトロン3㎎100㎖制吐剤の点滴開始。
・・・予定より10分遅れの40分間で終了。
◎11時35分
いよいよ抗がん剤1本目の
アブラキサン160㎎50㎖の点滴開始。
・・・予定通り12時05分終了。特に体調の変化なし。
続いて2本目の
ゲムシタビン1,280㎎100㎖点滴開。
・・・25分遅れの12時50分終了。
続いて最後の点滴の管の流しのための
生理食塩液100㎖の点滴開始。
・・・途中、点滴をしながら昼食を摂り、
予定通りの30分で13時20分終了。
全時間、予定より30分遅れの2時間30分で
1回目の投与を終えた。
その間トイレに行くこと3回。直後に2回。
他の点滴より早く行きたくなる気がした。
トイレ使用後は便器の蓋をして、
2回流しが基本のようです。
その他にも注意した方が色々あるようで、
詳しくは看護師にお尋ねください。
◎16時
頭がかすんでいるような、眠いような・・・
お腹と顔面に僅かな違和感あり。気のせいか?・・・
廊下をうろうろと散歩をする。
違和感は減少した。やっぱり気のせいか?
熟眠していないせいか?
夕食は、ビーフシチュー、カリフラワーの
ミモザサラダ、フルーツのリンゴは完食。
ご飯は200gを一口残し。
・・・体調に特に大きな変化なし!
♢1月17日(木)♢
◎00時
少し体がピクピク勝手に動く。
筋肉が弱まる予兆か?
はたまた筋肉が暴走する予兆か?
いずれにしても気を付けねば。・・・
しばらくウトウトする。
◎02時
体調に異変あり。
寒すぎて思わず身震いをしたときのような。・・・
いきり立って思わず武者震いをしたときのような。・・・
そんな震えがプルップルと無意識に筋肉を動かす。
しばらくすると、
身体がガックッとなるような、大きな震えも加わった。
何か副作用の予兆か?
今は、点適用の針が、まだ刺さったままになっている。
副作用が出たときの治療のためのようだが、
うっとお(鬱陶)しい。
肘を曲げると針が血管を傷つけやすい。
なるべく肘を真っ直ぐにしておけと言われるが、
ついつい曲がってしまって慌てて伸ばす。
寝返りをしたくても気になって煩わしい。
震えのような症状は、最初は小さかったので少し眠れた。
しかし、2時ころに目が覚め、
それからは眠ろうとしても眠れなかった。
◎03時30分
ナースコールをして症状を訴える。
自分では動かそうとしていないのに、
勝手に動いてしまうような、
自分の意思に反する異常な運動(不随意運動)の
ようだ。
脳の障がいで起こるとかで、
薬ではなかなか止められないと言う。
睡眠薬も朝の行動に影響が出るので、
この時間では控えたいということで、
時の流れに任すしかないということになった。
何とも情けないが、
直ぐにポックリ逝ってしまうわけでも無さそうなので、
朝を待ち、ドクターに話してくれるということで、待つことにした。
何とも心細い結果となった。・・・
ラジオのFM放送を聞き、気を間嫌わすことにして
朝を迎えた。
◎05時30分
震えが少なく小さくなったので、トイレに行ってみた。
◎05時40分
だが、再び震えが始まる。
◎07時
朝食の時間や歯磨きの時など、
身体を動かしたときに、止まりやすいような気がする。
他のことに気を向ければ止むのか?
「病は気から」そんな言葉が脳裏を過ぎった。
◎08時45分
担当医が来てくださり、脳神経外科の予約をしてくださる。
◎09時45分
次回以降に伺う外来の点滴室の案内をしていただく。
◎10時
脳神経外科の診察後、主治医と調整の結果、
MRI等検査は、外来で様子を診ることになった。
◎11時
眠剤を出してもらい、会計を済まして帰宅する。
2泊3日の治療総経費は、261,850円、
自己負担は(2割・食事代)54,670円。
次回からは通院となり、1週間に1回、
3週続けて1周休みのサイクルとなります。
この夜は、不随意運動も身を潜めてくれており、よく眠れた。
脳の病と言われるように、わがままな奴で、
勝手にスイッチを入れて悪さをする。
上手く付き合って生くしかないのか?・・・