癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

56.【気を紛らわすことは、・・・】

 

f:id:simojisannoomoi:20200219133702j:plain ♡ 春になれば、春を待てば、新たに生まれる命がある。

 

 気にしても仕方ないのに、

気にしても良くはならないのに、

何となく気にしてしまうことが増えた。

 普段、大抵のことはあまり気にならなかったのだが、

どこかに病巣があるのだろうか。

 

 今回は、「生存率」という文字が目に付いてしまった。

「生存率」なる言葉は、

健康であれば「平均寿命」とか「健康寿命」とか

言葉の陰に隠れ、

あまり気にする人は、いないのではないかと思う。

 

 この心配事は、病気になったということもあろうが、

昨今の、新型コロナウイルスの発生によることも多いと思う。

 

 日本人は、危機管理に対する対応が甘い。

自然災害対応然り、犯罪関係然り、いじめ防止対応然り。

 甘さ、対応の遅れが、取り返しのつかない結果を

引き起こしている。

 

 さてさて、自分の対応を検証すると、

やっぱり甘いと言わざるを得ない。

 そしてその責任は、自分で取るしかなく、

その対応は自分でするしかない。

 

 幸いにして、インフルエンザは、

昨年と比較しても多くはない。

 しかし、ウイルスや細菌などの病原微生物は、

環境中にいくらでも存在する。

 感染症全体に注意しなければ、罹患しやすい私にとって、

生存率とは比べようのない天敵である。

 

 ところで、生存率の話に戻りますが、

  

 2018年9月12日の、

国立がん研究センターの発表では、

がんの診断から、3年が経過した患者の生存率を

初めて公表し、

部位別では、膵臓癌が15.1%で最も低く

なったことが分かったとある。

 

 そして、2019年2月20日、

静岡県立静岡がんセンター」院長代理の上坂先生は、

ゲムシタビンを投与した場合の「5年生存率、約20%」を、

『S-1』を投与したところ、

倍以上の「44.1%」に、更新することができたと、

言っておられます。

 

 また、2018年4月に、

杏林大学医学部腫瘍内科学教授の古瀬純司先生は、

遠隔転移がある膵臓がんに対する治療は、

抗がん剤による化学療法が中心です。

 「FOLFIRINOX療法」や、

「ゲムシタビン(製品名:ジェムザールなど)+

ナブパクリタキセル(製品名:アブラキサン)

併用療法」などの多剤併用療法は、

がんを縮小させる力が強く、

従来行われてきた「ゲムシタビン単独療法」や、

「S-1(製品名:TS-1など)単独療法」に比べ、

生存期間を延長させる効果が高いことが、

明らかになっていると言っておられます。

 

 これらのお話から推測すると、・・・

「5年生存率44.1%」を、

信じても良いのかもしれません。

 2018年の厚生労働省の日本人の平均寿命は、

女性が87.32歳、男性が81.25歳ということだ。

「5年生存率の44.1%」以上に入れれば、

平均寿命を延伸することに貢献できるかもしれない。

 

 事実、厚労省は「日本人の三大死因であるがんや心疾患、

脳血管疾患などの死亡率の低下が、

平均寿命を延ばしていると分析している。

 

 5年、生きられれば、いや10年、生きられれば、

癌という病気に「治癒」という二文字も

見えてくるかもしれない。

 

 そんなふうに、思い込めれば心の病は治る。

心が治れば、前を向いて進むことが出来る。

 

 気を紛らわすことは、生きることでもある。