癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

44.【障壁やストレスを撃破せよ。】

 

f:id:simojisannoomoi:20200223195521j:plain ♡ 隣の芝生も、自宅の芝生も青いから‼

 

 人は食料を食べ、エネルギーに変え、身体を動かし、

人は呼吸をして、エネルギーに変え、脳細胞を活性化させる。

 

 しかし、二人として同じ人間はいない。

個々人それぞれだ。

 人は何かしらの、肉体的な障壁や、

精神的なストレスを持ちながら、

人との違う行動を恨み、人との違う世界を妬(ねた)み、

他人を羨(うらや)み、自分を卑下(ひげ)する

日々を、送ることがある。

 

 他人は、その障壁やストレスを、

極々小さいことだとあざ笑う。

 でも、障壁やストレスは、

本人がそう感じてしまえば、大きいも小さいもない。

どんなに小さくとも障壁は障壁、

ストレスはストレスに違いない。

 

 上を向いても、切りがない。

下を、・・・いや下は向かないでおこう。

横を向けば、そう、完璧な人間なんか、

一人もいないと気がつく。

 皆んな、多かれ少なかれの障壁や、

ストレスの中で生きている。

 完璧だという人ほど、ろくでもない人が多いことも事実だ。

 

 そういった、障壁やストレスの大抵のことは、

理解している。

 あるいは、耳にしたことがあると思っていた。・・・

 

 ところが、

私たちが「正常」や「健康」と信じている

価値観を、揺さぶるものがあった。

 

 「幻肢痛げんしつう)」( Phantom Pain

という病がある。

 事故や外科治療のために、手や足を切断された人が、

まだ存在している感覚を感じたり、

存在しない手足に、痛みを感じたりすることがあるという。

 

 こういった話は、まだ聞いたことがあった。

しかし、この感覚とは全く真逆のことを、

望んでしまう人がいると知った。

 

 それは、「身体完全同一性障害」(BIID)

という病である。

 BIIDの人たちは、

幼少期から、「五体満足」な状態に違和感を感じ、

たとえば、手や足などが自分の身体の一部ではなく、

余分で不快な異物という感覚を持っており、

切り落とすことを、心から望み、

努力をしてしまうという病だそうだ。

 

 “Oh my God” 何ということだ!

両者とも、壮絶な悲しい話だ‼

 

 ある晩餐(ばんさん)の席で、

「うわ~、間違えちゃた! どうしよう!」

と悲鳴が上がった。

 魚の刺身に、ソースを掛けてしまったようだ。

 すると、その隣に座っていた紳士が、す~っと手を伸ばし、

そのお膳を自分のものと取り替え、黙って食べ始めた。

 

 またある日、

茶店で、客の二人が、紅茶とミルクティーをオーダーし、

少しして運ばれてきた。

 店員さんが、紅茶と、ミルクティーを置き、

「よろしかったら、レモンをどうぞ」と、

紅茶用に持って来てくれた。

 ミルクティーを頼んだ客が、

レモンのスライスを取ってカップに入れた。

 ・・・当然、ミルクは固まった。

 だが、その男は、何もなかったかのように、

顔色一つ変えずに飲み干した。

 

 人には、皆んな、言わぬ苦しみがある。

 

 人は、それを乗り越えて生きている。

 

“The grass is always greener on the other side of the fence.”

「隣の芝生は青く見える」ものである。

 でも、隣から見れば、

「自分の芝生も青く見える」ということである。

 

 恨(うら)まず、妬(ねた)まず、落胆せず、

動じず、全てを受け入れて、・・・

 

 諦(あきら)める前に、

戦おうではないか!・・・同志たちよ‼

 

 ねっ‼ ・・・戦うことが、必要な時もある‼