44.【障壁やストレスを撃破せよ。】
♡ 隣の芝生も、自宅の芝生も青いから‼
人は食料を食べ、エネルギーに変え、身体を動かし、
人は呼吸をして、エネルギーに変え、脳細胞を活性化させる。
しかし、二人として同じ人間はいない。
個々人それぞれだ。
人は何かしらの、肉体的な障壁や、
精神的なストレスを持ちながら、
人との違う行動を恨み、人との違う世界を妬(ねた)み、
他人を羨(うらや)み、自分を卑下(ひげ)する
日々を、送ることがある。
他人は、その障壁やストレスを、
極々小さいことだとあざ笑う。
でも、障壁やストレスは、
本人がそう感じてしまえば、大きいも小さいもない。
どんなに小さくとも障壁は障壁、
ストレスはストレスに違いない。
上を向いても、切りがない。
下を、・・・いや下は向かないでおこう。
横を向けば、そう、完璧な人間なんか、
一人もいないと気がつく。
皆んな、多かれ少なかれの障壁や、
ストレスの中で生きている。
完璧だという人ほど、ろくでもない人が多いことも事実だ。
そういった、障壁やストレスの大抵のことは、
理解している。
あるいは、耳にしたことがあると思っていた。・・・
ところが、
私たちが「正常」や「健康」と信じている
価値観を、揺さぶるものがあった。
「幻肢痛(げんしつう)」( Phantom Pain)
という病がある。
事故や外科治療のために、手や足を切断された人が、
まだ存在している感覚を感じたり、
存在しない手足に、痛みを感じたりすることがあるという。
こういった話は、まだ聞いたことがあった。
しかし、この感覚とは全く真逆のことを、
望んでしまう人がいると知った。
それは、「身体完全同一性障害」(BIID)
という病である。
BIIDの人たちは、
幼少期から、「五体満足」な状態に違和感を感じ、
たとえば、手や足などが自分の身体の一部ではなく、
余分で不快な異物という感覚を持っており、
切り落とすことを、心から望み、
努力をしてしまうという病だそうだ。
“Oh my God” 何ということだ!
両者とも、壮絶な悲しい話だ‼
ある晩餐(ばんさん)の席で、
「うわ~、間違えちゃた! どうしよう!」
と悲鳴が上がった。
魚の刺身に、ソースを掛けてしまったようだ。
すると、その隣に座っていた紳士が、す~っと手を伸ばし、
そのお膳を自分のものと取り替え、黙って食べ始めた。
またある日、
少しして運ばれてきた。
店員さんが、紅茶と、ミルクティーを置き、
「よろしかったら、レモンをどうぞ」と、
紅茶用に持って来てくれた。
ミルクティーを頼んだ客が、
レモンのスライスを取ってカップに入れた。
・・・当然、ミルクは固まった。
だが、その男は、何もなかったかのように、
顔色一つ変えずに飲み干した。
人には、皆んな、言わぬ苦しみがある。
人は、それを乗り越えて生きている。
“The grass is always greener on the other side of the fence.”
「隣の芝生は青く見える」ものである。
でも、隣から見れば、
「自分の芝生も青く見える」ということである。
恨(うら)まず、妬(ねた)まず、落胆せず、
動じず、全てを受け入れて、・・・
諦(あきら)める前に、
戦おうではないか!・・・同志たちよ‼
ねっ‼ ・・・戦うことが、必要な時もある‼