癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

45.【風の、イタズラ・・・】

 

f:id:simojisannoomoi:20200224185820j:plain ♡ いつでも、どこでも、だれとでも、なにごとも・・・

 

 張り切り過ぎるのも疲れるが、

何もしなくても疲れるわけで、

どうせ疲れるのなら、爽やかに疲れたい。

 体を動かし、澄み切った汗を流し、

火照(ほて)った体をそよ風に晒(さら)し、

やがて、心静まり、収束を迎える。

 そんな爽やかな疲れなら、あえて甘んじてもいい。

 

 温熱性発汗、精神的発汗、味覚性発汗などが

あり、

体温調整のための汗、

ストレスを受けた時の汗、

刺激物を食した時の汗、

・・・色々ある。

 冷や汗、脂汗、緊張汗、

・・・これはストレスを受けた時の汗、

これらは、決して気分の良いものではない。

 

 「虫の知らせ」に出掛けるまでは、こっちの時間。

「お迎え」が来るまでは、こちらの時間。

 両者とも、こちらの意志とは別に、

勝手にやって来るらしい。

 

 ところで、「虫の知らせ」の「虫」はどんな虫か?

 昔、イナゴの佃煮を食ったことがある。

とても美味かった。

 さては、奴が関係しているのか?

  

 虫ではないが、蛙も喰った。スズメも喰った。

そして、蛇も喰った。

 奴らが集団で迎えに来たら、喰われてしまうだろうか。

 

 お迎えのときの乗り物は、どんな車だろうか?

カボチャの馬車、猫バス、銀河鉄道、筋斗雲、

ハウルの城、ナウシカのメーベ、

 どれも興味はあるが、乗ったことは無い。

どの乗り物がいいかと尋ねられたら、猫バスかメーベだ。

楽しいだろうし、爽快な気分になれるだろう。

 こうなると、あの世の世界でなく、メルヘンの世界で、

「あって否なるもの」? だ ‼

 

 風の便りに聞こえて来るものは、

古い友人が元気にしている様子。

微かな花の匂い、小鳥の甘いさえずり、春の弾む足音。

遥か彼方からそよぐ草木の「言霊」。

 

 されど、誰もが背負う、生死の境の風は、

決して静かなものではなく、絶えず荒れ狂っている。

 受け止めて戦い追い返すもよし、さらりと受け流すもよし、

もがけども、もがけども、吹き止まぬ風。

 

 そんななかに、あったとしても、

心が健全で、バランスが保たれていれば、

生態系が健全で、バランスが保たれていれば、

それだけで、人は生きて行ける。 

 

 そんな不埒(ふらち)な風圧に、

そんな俗世の軋轢(あつれき)に、

打ち勝つに足り得る、不断のエネルギーを、

普段から持ち合わせていたい。