癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

542【いつ何時も、未知の力あり‼】

 

f:id:simojisannoomoi:20210829185721j:plain ♡ 最後に大将に出会ったのは、・・・いつの日か⁉

 

 ゴールボールを観戦しました。あのスピードで飛んでくるボールをキャッチする。

アイマスクをしての戦いだが、まるで見えているかのような正確さだ。

 相手のフェントを見抜き、体をくの字にくねらせてボールを受け止める。

ボールをバウンドさせて守備の隙間をすり抜けさせる。

 

 ブラインドサッカーを観戦しました。あの動きは素晴らしい。

素晴らしいの一言では到底語れないが、ほかに称賛の言葉がない。

 パスを受けドリブルしてゴールに向かいシュートを決める。

研ぎ澄まされた感覚と鍛えられた技術の高さは、信じがたいが本物だ。

 

 すごい、すごい、すごい、そんなふうに思いながら散歩に出ました。

今日は雲もあり、日差しも遮られ少し涼しかったので、基本コースに決めました。

 瞼が下がっているので遠くは見づらく、どうしても下を向いて歩く癖があり、

合わせて涙も溢れ出るため、涙をぬぐおうかなと思っていると、

目の前に何か横たわるものが現れました。何?何?何~っ?・・・

 

 うわっあっぁぁぁ~~~⁉

ヘビです。大将です。青大将です。ギョ! ギョッ! ギョ~!・・・

止まれません。間に合いません。さあ!どうする? どうする? ど~うする???

 

 ・・・と、思った瞬間、飛びました。飛び上がりました。

間に合うか? 超えられるか? どうだ? どうだ? どうだ?

 ・・・それは、スローモーションの世界でした。

とんでもないことに出会った時、何かにぶつかりそうになった時、

そんなスローモーションを経験したことはありませんか?

 

 超えました。何とか超えました。大将を真下に見ながら超えました。

出ました!「火事場の○○力」・・・よくもまあこんな足腰で‼

振り返ると、・・・大将は、ゆっくりと、ゆっくりと、草むらに消えて行きました。