542【いつ何時も、未知の力あり‼】
♡ 最後に大将に出会ったのは、・・・いつの日か⁉
ゴールボールを観戦しました。あのスピードで飛んでくるボールをキャッチする。
アイマスクをしての戦いだが、まるで見えているかのような正確さだ。
相手のフェントを見抜き、体をくの字にくねらせてボールを受け止める。
ボールをバウンドさせて守備の隙間をすり抜けさせる。
ブラインドサッカーを観戦しました。あの動きは素晴らしい。
素晴らしいの一言では到底語れないが、ほかに称賛の言葉がない。
パスを受けドリブルしてゴールに向かいシュートを決める。
研ぎ澄まされた感覚と鍛えられた技術の高さは、信じがたいが本物だ。
すごい、すごい、すごい、そんなふうに思いながら散歩に出ました。
今日は雲もあり、日差しも遮られ少し涼しかったので、基本コースに決めました。
瞼が下がっているので遠くは見づらく、どうしても下を向いて歩く癖があり、
合わせて涙も溢れ出るため、涙をぬぐおうかなと思っていると、
目の前に何か横たわるものが現れました。何?何?何~っ?・・・
うわっあっぁぁぁ~~~⁉
ヘビです。大将です。青大将です。ギョ! ギョッ! ギョ~!・・・
止まれません。間に合いません。さあ!どうする? どうする? ど~うする???
・・・と、思った瞬間、飛びました。飛び上がりました。
間に合うか? 超えられるか? どうだ? どうだ? どうだ?
・・・それは、スローモーションの世界でした。
とんでもないことに出会った時、何かにぶつかりそうになった時、
そんなスローモーションを経験したことはありませんか?
超えました。何とか超えました。大将を真下に見ながら超えました。
出ました!「火事場の○○力」・・・よくもまあこんな足腰で‼
振り返ると、・・・大将は、ゆっくりと、ゆっくりと、草むらに消えて行きました。