428【はい、今年も咲きました‼】
♡ この「しだれ桃」が咲くと、始まりを感じます‼
春、花、桜・・・これは始まりであります。
人の心を優しくさせ、皆の気持ちをホンワカとさせ、お互いの気持ちを解き解してしてくれます。
日本語は繊細で、一つの言葉が多くの意味を持ちます。
それは、話し手と聞き手の“意思の疎通”ということに起因しているのだと思います。
意思疎通が欠けると・・・
「いったことがある」「やったことがある」「思った通りだ」・・・
こういうことが、私がなのか? あなたがなのか?わからなくなります‼
日本人は会話に「主語」を付けないとよく言われます。
これは、日本語は主語を付けなくても、理解されるという特性にあるのかもしれません。
通りがかりの方が、「綺麗ですね」と、声をかけてこられた。
私は「男」だから、そういう言い方はあまりされません。
(いやいや、絶対にされない・・・・(笑))
だから、「私」に対してのことではありません!
周りを見回して・・・「ああ! この花のことか」と直ぐに理解できるのです。
もしも私のことであれば「『お』綺麗ですね」となるはずです。
・・・ここが、日本人の、日本語のすごいところだと思います。
しかしながら、主語がないと分からない時だってあります。
例えば、食事の話をしているとき、いきなり「出来た」と言ったとします。
たいていの人は、「じゃあ食べよう」と返事をするでしょう。
ところが、「出来た」のは食事じゃなく、「パズル」だったなんてこともあるということです。
ところで、「綺麗ですね」「きれいな桜ですね」と言われたとき、
何と答えればいいのか、いささか迷うことがあります。
「はい」・・・いいお返事ですが、これじゃああまりにも淡白すぎます。
「いえ、桜じゃなくて桃です。こんなに大きな実がなりますし」
・・・綺麗だと言いたかっただけです。桜だろうと桃だろうと、どちらでもいいんです。
・・・で、こう答えることにしました。「はい! 今年も咲いてくれました‼」