癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

428【はい、今年も咲きました‼】

 

f:id:simojisannoomoi:20210325203140j:plain ♡ この「しだれ桃」が咲くと、始まりを感じます‼ 

 

 春、花、桜・・・これは始まりであります。

人の心を優しくさせ、皆の気持ちをホンワカとさせ、お互いの気持ちを解き解してしてくれます。

日本語は繊細で、一つの言葉が多くの意味を持ちます。

それは、話し手と聞き手の“意思の疎通”ということに起因しているのだと思います。

 

 意思疎通が欠けると・・・

「いったことがある」「やったことがある」「思った通りだ」・・・

こういうことが、私がなのか? あなたがなのか?わからなくなります‼

 日本人は会話に「主語」を付けないとよく言われます。

これは、日本語は主語を付けなくても、理解されるという特性にあるのかもしれません。

 

 通りがかりの方が、「綺麗ですね」と、声をかけてこられた。

私は「男」だから、そういう言い方はあまりされません。

(いやいや、絶対にされない・・・・(笑))

だから、「私」に対してのことではありません!

 

 周りを見回して・・・「ああ! この花のことか」と直ぐに理解できるのです。

もしも私のことであれば「『お』綺麗ですね」となるはずです。

・・・ここが、日本人の、日本語のすごいところだと思います。

 

しかしながら、主語がないと分からない時だってあります。

 例えば、食事の話をしているとき、いきなり「出来た」と言ったとします。

たいていの人は、「じゃあ食べよう」と返事をするでしょう。

ところが、「出来た」のは食事じゃなく、「パズル」だったなんてこともあるということです。

 

ところで、「綺麗ですね」「きれいな桜ですね」と言われたとき、

何と答えればいいのか、いささか迷うことがあります。

「はい」・・・いいお返事ですが、これじゃああまりにも淡白すぎます。

「いえ、桜じゃなくて桃です。こんなに大きな実がなりますし」

・・・綺麗だと言いたかっただけです。桜だろうと桃だろうと、どちらでもいいんです。

 

 ・・・で、こう答えることにしました。「はい! 今年も咲いてくれました‼」