497【インプリンティングとのすれ違い】
久しぶりにテイクアウトを試してみました。
何を食べようかと思いを巡らせましたが、無難なものをと中華に決めました。
そのなかから、そろそろ時期を迎える「冷やし中華」を選びました。
プラスチックのどんぶりに麵と具が盛られ、汁は下の段に入っていました。
エビ、ナス、シシトウ、ニンジンとキャベツの炒め物、ゆで卵、それとレモン。
インプリンティング(刷り込み)されていた冷やし中華とは随分違います。
あの細切りした具はありません。似使わしくない不揃いの形です。
お皿も黒いプラスチックのどんぶりです。
まずは、お皿に盛りつけ直してと、・・・
具を見栄え良く並び替えてと、・・・
汁を掛けて、ん? レモンは食べるのか? いや汁を掛けるのだろう。
麺を十分に汁に浸して、先ずは一口。・・・
ウ~~~ン・・・
味覚の情報収集器官に狂いが生じたか? 元々そういう味だったのか?
・・・何か違う⁉
何となくパサパサしていて粉っぽい。喉越しにあの“のめっこさ”がない。
これがこのお店のオリジナルな味なのだろうが、・・・
やはり、あの日からどうも味が戻らない⁉
毎日、口にしている食事はとっても美味しいし、味覚には自信があるのだが、
あの日以降、初めて口にする食べ物は、大抵のものが裏切ってくれる。
・・・これは、いじめか? うらぎりか?