495【「喧嘩半分」と「半分喧嘩」】
♡ ファジーな日本語には、ホッコリがある‼
『勝負は喧嘩半分』
・・・というより、勝負は喧嘩全開!
癌に勝つためには、半分なんて言っていられません。思い切り全力で戦うことが前提です。
何があっても戦い抜く強い気持ち持って過ごさなければ、悔いが残るというものです。
ただ、この「喧嘩半分」という表現は、
「勝負は喧嘩腰で戦うくらいの気概がなければ負けてしまう」
そんな強い意志の表れの言葉なのかもしれません。
ここには“喧嘩超し”という更に強い意志も見え隠れしているような気がします。
・・・ですが、喧嘩半分でなく、半分喧嘩と言ったらどうなるでしょうか?
こうなるとにわかに殺気立ってきますね。
阿吽の呼吸、ツーと言えばカー、一を聞いて十を知る、空気を読む、忖度・・・
よく考えてみれば、何と曖昧な日本語でしょうか。
ですが、この日本語特有のファジーなところに、
人間味が感じられるのは、これまた不思議なことです。
あっ! それから、以前、日常の気の持ちようとして、
「今日が良ければ、それでいい! 欲はかかない」そう言いましたが、これは間違いです。
本当は「今日が良ければそれだけでいい! 欲張らない」が正しいのだと思います。
・・・『だけ』が抜け落ちました。
この2文字が有ると無いとでは、ニュアンスが違って来ます。
「とにかく最低限、今日が無事に過ごせさえすれば、それだけで十分満足です。」
そういう意味を強調するには、この『だけ』がどうしても必要になります。
・・・いずれにしても、
相手を思いやる心があれば、大抵のことは上手く行くことでしょう。