癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

13.【生き、生く証・・・3】

          ~「どっこいしょ」を使おう~

 

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人は二足歩行のため、

起き上がるとき、大変大きなエネルギーを使う。

あお向け(仰臥位)から、

横向き(側臥位)の体勢を取り、

その姿勢から起き上がると、

割と楽に起き上がれると教わった。

 

だが、少し荒っぽい方法だが、

両足の太もものパジャマをグイと掴み、

その手を思い切り引っ張って、一気に起き上がる。

この時、大切なのが「掛け声」だ‼

「よいしょ」でもいい、「どっこいしょ」でもいい、

好きな掛け声が、元気を呼び戻す。

 

何かを始める時、肉体に轟く予令をぶっ込んで、

「しっかりせい」と、

準備をさせるための「掛け声」が必要だ。

 

さあそれでは、・・・ドッコイショ‼

 

眠れない。1時、2時、3時、・・・心臓の音だけが聞こえる!

まどのカーテンを開けて、戸外を見ても、

点々と街灯が並んでいるだけで、闇の世界に色がない。

5時、そして6時を少し過ぎたころ、・・・

夜のしじまに、微かな白黒の世界が浮かび揚がり、

少しずつ、少しずつ、穏やかな景色が戻って来た。

長い長い夜がようやく終わって、

思わずホッとため息が漏れる。

 

「ため息をつくと、幸せが逃げる」・・・

そんなふうに言ったりするが、・・・それは嘘だ!

ため息で、生きていた確認をする。

今日の一日の始まりを喜ぶ。

それが本当の「ため息」というものだ。

 

さあ! 奮い立て、・・・

体にエネルギーをぶっ込んで、

一日を楽しもうではないか‼