506【思いもよらない、展開⁉】
♡ 『折角』は、水の泡となりにけり。― 再挑戦‼
外に出てみる。・・・コーヒーを片手に!
シ~ンとしている。・・・暗くはないが、明るいわけでもない。午前10時を過ぎている。
コーヒーカップを傾けそっとすすってみる。・・・苦い、熱い、美味い。いい香りもする。
空を見上げる。・・・ウ~~ン、何とか持ちそうだ。
梅雨の合間の雑草は元気がいい。・・・ムクッと顔を持ち上げ静かに忍び寄る。
少し戦いを挑むか。・・・管理区域を知らせてあげねば。
いったん家の中に戻る。・・・とりあえず作業着に着替えてと。
再びそっと玄関を開ける。・・・うん!うん! よしよし‼
除草用具を持ち出す。・・・草削り器に草抜き器、そして草集め容器。
さ~てと、ここから始めるか。・・・前回の境目から。あまりはっきりしないが。
ん! ん! ん⁉・・・かすかな雑音がする。いやな感覚の音だ。
空を見上げる。・・・やっぱり。この時期の敵陣の一つが舞い降りかかっている。
もう少し続けるか。・・・まだ、霧雨の霧程度だ。これしきに負けていられない。
いや~~~!シャツが湿っぽい。・・・そろそろかな? でも折角着替えたんだから。
ふ~~~っ!軍手の指が濡れて来た。・・・いよいよかな? 指先がふやけそうだ。
どっこいしょ!・・・諦めきれないが、立ち上がることにした。
器をのぞき込む。・・・何ともやるせない。けど、その思いをぶつけようがない。
軽い器を持ち上げて。・・・少しの量でも、とりあえず新しいビニール袋に。
改めて天を見上げる。・・・ああ!あそこの下は、きっと降っていないんだろうなぁ!
あっ!かゆっ‼・・・蚊に刺されたか⁉
泣きっ面に蜂。・・・何という敗北感! ムヒ!ムヒ!
あれ~⁉ 蜂の巣を見付けた。・・・ それもスズメバチが足長バチの巣を襲っている。
桑原!桑原!・・・君子危うきに近寄らず。君子とは誰だ? 逃げるが勝ち?
・・・梅雨の日の“ぼ・や・き”‼