382..【世渡りとは、「荘厳」なこと‼】
♡ ・・・は、最高位の称号である『横綱』のこと。テッペンです。
お相撲の初場所が終りました。心配した分、安心しました。
新型コロナウイルス感染や、
濃厚接触の可能性があるとして、力士65人のほか、
親方、行司、呼び出し、床山も含め、
計83人が休場という、異例の場所でありました。
ホッとしたのは、関係者だけではありません。
場所開催中での感染は、無かったのでしょうか?
報道も無い。調べようも無い。
・・・無事に終わったと思う他はありません。
いずれにしても、一つの結果が残りました。
押し出し、突き出し、寄り切り、つり出し。
・・・これらは、土俵から相手を出す“決まり手”であって、
攻めている者が勝つ“決まり手”です。
土俵は俵で囲まれ、俵の外側が境界線、
「徳俵」なんてのもあります。
この俵の外に出なければセーフです‼
この、ぎりぎりのところで踏ん張る。・・・これが、
“ねばり”です。
・・・これは、攻められている者の戦いです。
「土俵際」とは、
物事が決着する瀬戸際の事であり、「土壇場」とも言います。
「土壇場」は、決断をせまられる、最後の場面であり、
ちょっと物騒な話ですが、近世、首切りの刑を、
行うために築いた、土の壇(だん)のことであって、
正に最後の最後の場であります。
物事を成すためには、成し遂げようとするためには、
日頃の、土俵上での鍛錬も必要ですが、
この『土俵際』の踏ん張りや、ねばりの対応が、
ものを申します。
そして、最後の秘技に、
土壇場で劣勢を逆転する「うっちゃり」なるものもあります。
・・・これが、“世渡り”であります。
“世渡りが上手い”ということは、
全身全霊を込めた『土俵際』での攻防であり、
決して「おべっか」や「おべんちゃら」を使うことではなく、
とっても、『荘厳(そうごん)』なことであります。