癌と付き合う Simojiさん(折々の想い)

お役に立つかどうかは分かりませんが、折々の想いを

382..【世渡りとは、「荘厳」なこと‼】

 

f:id:simojisannoomoi:20210129194019j:plain ♡ ・・・は、最高位の称号である『横綱』のこと。テッペンです。

 

 お相撲の初場所が終りました。心配した分、安心しました。

新型コロナウイルス感染や、

濃厚接触の可能性があるとして、力士65人のほか、

親方、行司、呼び出し、床山も含め、

計83人が休場という、異例の場所でありました。

 

 ホッとしたのは、関係者だけではありません。

場所開催中での感染は、無かったのでしょうか?

 報道も無い。調べようも無い。

・・・無事に終わったと思う他はありません。

 いずれにしても、一つの結果が残りました。

 

 押し出し、突き出し、寄り切り、つり出し。

・・・これらは、土俵から相手を出す“決まり手”であって、

攻めている者が勝つ“決まり手”です。

 

 

 土俵は俵で囲まれ、俵の外側が境界線、

徳俵」なんてのもあります。

 この俵の外に出なければセーフです‼

この、ぎりぎりのところで踏ん張る。・・・これが、

“ねばり”です。

 ・・・これは、攻められている者の戦いです。

 

 「土俵際」とは、

物事が決着する瀬戸際の事であり、「土壇場」とも言います。

「土壇場」は、決断をせまられる、最後の場面であり、

ちょっと物騒な話ですが、近世、首切りの刑を、

行うために築いた、土の壇(だん)のことであって、

正に最後の最後の場であります。

 

 物事を成すためには、成し遂げようとするためには、

日頃の、土俵上での鍛錬も必要ですが、

この『土俵際』の踏ん張りや、ねばりの対応が、

ものを申します。

 そして、最後の秘技に、

土壇場で劣勢を逆転する「うっちゃり」なるものもあります。

 

 ・・・これが、“世渡り”であります。

“世渡りが上手い”ということは、

全身全霊を込めた『土俵際』での攻防であり、

決して「おべっか」や「おべんちゃら」を使うことではなく、

とっても、『荘厳(そうごん)』なことであります。